大腸がんなどの大腸の疾患の早期発見に
不可欠な検査です。
大腸とは直腸と結腸(S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸)のことを指します。
従って、大腸がんの中には、直腸ガン、結腸ガンが両方入ります。大腸内視鏡検査では、肛門から直腸、そしてS状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸、そして終末回腸という大腸につながっている小腸の一部を観察します。
大腸検査の内視鏡は、径10㎜位のスコープのチューブの先端にCCDカメラとライトが付いており、暗い大腸の中を光で照らしながら観察できる仕組みになっています。
日本の死亡原因で一番多い病気はガンで、日本人の3分の1がガンで亡くなっています。
その中でも胃ガン・大腸がんは、男女とも臓器別の死亡者数で上位に入ります。
胃ガン・大腸がんは男女とも40歳以降から急激に罹患率が高くなり、年齢とともに高くなります。
胃ガン・大腸がんともに初期は無症状で、気づいた頃には手遅れの場合もあります。
胃ガン・大腸がんの治療が早ければ早いほど、完治の可能性を飛躍的に高めることができるのですが、早期発見のためには、内視鏡検査が不可欠です。
会社の健康診断で実施される検査では、ガンを小さなポリープの段階で発見することは難しく、早期発見という観点においては不十分です。
がん罹患者数
がん死亡者数
(国立がん研究センターより引用)
大腸内視鏡検査は、
大腸がんを予防する方法として有効です。
大腸がん80%以上は、ガンになる可能性のある組織から出来たポリープが大きくなることによって発生します。
ガンになる前のポリープの状態は10年から15年以上続くと考えられています。
従って、ガンになる前のポリープの状態で切除すれば大腸がんにならないのです。
大腸ポリープを内視鏡で切除することは確実に大腸がんの発生を予防します。
40歳になってから定期的(通常2、3年おき)に大腸内視鏡検査を受ければ、大腸がんで命を落とすことはほとんどありません。
大腸がんをはじめ大腸のあらゆる病気を
診断することが可能です。
大腸内視鏡検査は直腸と結腸を直接観察する検査です。
従って、大腸内視鏡検査では、大腸粘膜に異常を起こすあらゆる病気の診断に有効です。
大腸の病気は大きく腫瘍と炎症の2つに分けられます。
腫瘍とは「できもの」のことです。大腸に出来る良性のポリープから大腸がんまでを含みます。
内視鏡で観察する場合、多くの場合は出っ張った病変(隆起性病変)として認識されますが、ほとんど出っ張らない平坦な病変や、逆にへっこむ病変(陥凹性病変)として見つかることもあります。
大腸に腫瘍(できもの)ができても症状はでません。
便が腸の内腔を通過出来ないほど腫瘍が大きくなって初めて症状が出てきます。
病名:進行性大腸がん・大腸ポリープ・側方発育型腫瘍
炎症には急性と慢性がありますが、通常内視鏡検査で観察されるのは慢性的に炎症を起こす病気です。
慢性の炎症を起こす病気は炎症性腸疾患と呼ばれる「クローン病」「潰瘍性大腸炎」が代表です。
炎症性の病気の場合には、下痢や腹痛、血便などの症状がでることがほとんどです。
病名:潰瘍性大腸炎・虚血性腸炎
多くの大腸がんはポリープ(良性腫瘍)の形態を経て増大・癌化することが多く、ポリープ切除は癌の予防に繋がります。
芦屋おく内視鏡クリニックでは出血リスクの少ない形態で10㎜未満の小ポリープについて、その場で切除を行います。
稀に後から出血をすることがあるため出血リスクを高めるような運動・飲酒は当日禁止しています。
ただし、10mm程度のポリープであれば1-2年で進行癌になることは通常ほとんどないため、その場で切除しなくても次回の検査時に切除をするという選択枝もあり事前に相談して決めておきたいと思います。
最近では5㎜以下の微小ポリープの切除が大腸癌の予防・死亡率低下に寄与するという大規模な報告があり、欧米では積極的な切除が行われていますが、微小ポリープの切除に関してもメリット(癌の予防効果)・デメリット(費用的な負担)を相談の上、治療を検討致します。
切除したポリープは病理検査に提出し癌化の有無を評価するため後日外来で結果を説明します。
大腸癌の一部はポリープ(良性腫瘍)の形態を経ずに発癌(de novo癌するため、検査時にポリープを指摘されなかった方やポリープ切除をした方であっても定期的な大腸カメラをお勧めします。
大腸ポリープ、早期大腸がんは無症状です。
たとえ便潜血反応が陰性(便に血液が混ざっていないということ)であっても、40歳になったら検査が必要です。
2親等以内の親族(祖父母、両親、兄弟姉妹)が大腸がんになった場合には、40歳になったら検査を受けましょう。
次のような症状の方は要注意
血便
便が黒い
真っ赤な下血
頻繁にトイレに行く
便秘の方
下痢の方
便秘・下痢を繰り返す方
残便感がある
腹痛、腹部膨満感
検査を受けるべき方はこんな方
大腸がんは
自覚症状がないのが
特徴です。
早めのチェックで
予防しましょう。
<①女性医師による検査が可能>
女性の患者様では、男性医師による検査に抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。
特に大腸カメラ検査は肛門からスコープを挿入するため、女性患者様の場合、恥ずかしいと感じることは必然です。
当院では、そんな女性患者様にも安心して検査を受けて頂けるよう、女性医師による検査も実施しております。
女性医師による検査をご希望される方は、ご遠慮なくお申し付けください。
<②鎮静剤を使用した痛みの少ない大腸内視鏡検査>
当院では鎮静剤を使用した大腸内視鏡検査を実施しております。
ほぼ眠った状態で検査を受けることも可能であるため、痛みを感じることなく検査を終えることができます。痛みが苦手な方は、鎮静剤を使用して検査を受けて頂くことをお勧め致します。
<③個室による院内下剤>
大腸内視鏡検査を受ける際には、下剤を飲んで腸内を綺麗にする必要があります。
大腸内視鏡検査を受けたことがある方の中には、下剤による強烈な便意がいつ起こるか分からない状態で来院することに、不安を感じている方も多いでしょう。
当院では、院内の個室により下剤を服用して頂くことが可能であるため、自宅で下剤を服用後、便意を心配しながら来院していただくく必要はありません。近くにスタッフや医師がいるという安心な環境で下剤を服用していただくことが可能です。
<④日帰りポリープ切除>
当院では大腸内視鏡検査によりポリープが発見された場合、その場で切除することが可能です。
再度検査を受け直す必要や、入院をしていただくこともございません。
その日の内に、検査から切除までの一連の流れを完了させることが可能です。
<⑤仕事帰りの夕方からも検査可能>
当院では大腸内視鏡検査の最終開始時間を17:30分まで設けております。
日々働くサラリーマンの方や、時間確保が難しい方にとっても、安心して検査をご検討いただけます。
前日は、朝食・昼食・夕食は腸の中に食事が残りにくい検査食を食べていただきます。
便秘がちな方には、前日に服用頂く下剤を、体調や便通の状況、前回の検査時の状態に合わせて処方しております。お気軽に診察時にご相談下さい。
清潔な院内とスタッフの笑顔で、みなさまを気持ちよくお迎えいたします。
当院では安心・安全のため、来院後、約1リットル〜2リットル程度の腸管洗浄剤を1時間〜2時間かけて飲んで頂けます。
ご来院していただいて院内で下剤を服用していただきます。
来院後、約1リットル〜2リットル程度の腸管洗浄剤を1時間〜2時間かけて飲んで頂けます。
排便が頻繁になりますが、数回行くと落ち着きます。
最終排便の性状を確認し、検査が可能か判断したのち更衣室で検査着と紙パンツにお着替え頂きます。
検査を始める前に腸の活動を止めるお薬を注射します。
鎮静剤を注射すれば、検査中の痛みはほとんどありません。
検査は腸の流れ・形状に個人差はありますが、約15分〜20分です。
緊張を和らげるために、当院では検査をお受けになれれる方、一人ひとりに合わせて鎮静剤を使用します。
自分の腸の様子をモニターで見ていることもできます。
直腸診に続き、肛門から内視鏡を入れ、大腸の一番奥まで挿入します。引き抜く際に空気で腸を膨らませて観察します。
がんを疑う病変やポリープが発見された場合は、大きさなどにもよりますが、組織を採取(検査)したり、切除したりできる限りその場で処置をします。
検査後は1時間ほど回復室でゆっくりお休み頂きます。
最後に画像を見ながら、検査結果の説明を行います。
疑問や不安なことがありましたら、遠慮なく担当医にお尋ねください。
検査結果を理解し、患者さまが安心できましたら検査は終了です。お疲れ様でした。
検査内容 | 一割負担 | 三割負担 |
大腸カメラの検査のみ | 2,500円程度 | 7,500円程度 |
大腸カメラ検査 病理組織検査 |
3,000円~5,000円程度 | 10,000円~16,000円程度 |
大腸内視鏡ポリープ手術 | 7,000円~10,000円程度 | 20,000円~30,000円程度 |
より大きながんの内視鏡治療や外科的手術が必要となるがん、緊急を要する場合など芦屋おく内視鏡クリニックでは、
数多くの病院との連携にて治療を行います。
※上記以外の病院・患者様ご希望の病院に関しましても、変わらず連携をとりまして治療を行います。
連携エリア:神戸・三宮・大阪・尼崎・西宮・芦屋など京阪神間
〒659-8502 兵庫県芦屋市朝日ケ丘町39-1
Tel.0797-31-2156
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〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島2丁目1番7号
Tel.06-6458-5821(代表)
芦屋おく内視鏡クリニックなら血液や便から、
がんの検査をすることが出来ます!
内視鏡(胃・大腸カメラ)を使用しない、
「便潜血検査」や、血液検査である「腫瘍マーカー」での
胃・大腸がん検査も行っております。
詳しくは、診察時にご相談ください。