4月1日(火)より
メディカルダイエット外来を開始します。
※ご予約は、お電話またはネットで受け付けております。
予約時に「メディカルダイエット希望」とお伝えください。
- メディカルダイエットとは
- 当院で取り扱う薬剤
- フォシーガ
(SGLT-2阻害薬) - リベルサス
(経口GLP-1受容体作動薬) - マンジャロ
(注射GIP/GLP-1受容体作動薬) - メディカルダイエットの流れ
- メディカルダイエットの費用
メディカルダイエットとは
メディカルダイエットは、医薬品を使用して健康的に体重を管理し、無理なくダイエットを行う治療法です。
食事制限や運動のみで効果が出にくい方、リバウンドを繰り返してしまう方、医学的に適切な方法で減量を進めたい方に適しています。当院では「SGLT-2阻害薬」や「GLP-1受容体作動薬」を用い、患者様の体質や生活習慣を考慮しながら、最適な治療を提供します。
当院では医師がしっかりと診察を行い、患者様に合った治療計画を提案いたします。
当院で取り扱う薬剤
当院では、医薬品を用いたメディカルダイエットとして、SGLT-2阻害薬およびGLP-1受容体作動薬を中心に、患者様の体質やライフスタイルに合わせた治療を提供しています。
リベルサスと
マンジャロ比較
- リベルサス(経口薬):1日1回内服
- マンジャロ(注射薬):週1回皮下注射
リベルサス | マンジャロ | |
---|---|---|
薬効 | GLP-1受容体作動薬 | GIP/GLP-1受容体作動薬 |
製剤 | 経口薬 | 注射製剤 |
用法容量 | 1日1回1錠 | 週1回皮下注射 |
減量効果 | 2~4㎏ | 7kg程度(個人差あり) |
GLP-1受容体作動薬とは
GLP-1(Glucagon-like peptide-1)は、食後に血糖値が上昇した際に小腸から分泌されるホルモンで、膵臓のβ細胞に作用してインスリン分泌を促進し、血糖値を下げる働きを持ちます。また、胃の動きを遅くして食事の消化吸収を緩やかにし、脳の食欲中枢に作用して満腹感を高めることで、食べ過ぎを防ぐ効果もあります。
しかし、体内のGLP-1はDPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)という分解酵素によって速やかに分解されてしまうため、効果が持続しません。そこで、GLP-1のアミノ酸構造を改変し、分解されにくく長時間作用するように開発されたのがGLP-1受容体作動薬です。これにより、1日1回の内服や週1回の注射で持続的な効果を発揮し、血糖コントロールと体重管理の両方に有効とされています。
もともとは糖尿病治療薬として使用されていましたが、近年ではその食欲抑制作用を活かし、肥満治療やメディカルダイエットにも応用されています。
GLP-1受容体作動薬の特徴
食欲を抑える
GLP-1受容体作動薬は、脳の視床下部にある満腹中枢に作用し、食欲を抑える効果があります。食事量を自然に減らすことで、無理なくカロリー摂取を抑えることができます。また、食後の血糖値上昇を抑えながらインスリン分泌を促進するため、血糖値の安定化にも寄与します。
胃の動きを緩やかにする
この薬は、胃の蠕動運動を抑えて食べ物の消化吸収を遅らせ、少量の食事でも満腹感を長く持続させます。過食を防ぐ効果があり、特に食後の強い空腹感を感じやすい方に適しています。
脂肪燃焼を促す
GLP-1受容体作動薬は、褐色脂肪細胞を活性化し、エネルギー消費を増加させます。基礎代謝を向上させることで脂肪燃焼を促し、運動と併用することでより高い減量効果が期待できます。肥満治療や健康的なダイエットのサポートにも有効です。
主な副作用
- 悪心
- 食欲減退
- 下痢
- 便秘
- 低血糖
- 膵炎
- 腸閉塞
- 注射による痛み・内出血など
フォシーガ(SGLT-2阻害薬)

もともとは糖尿病の治療薬として開発されましたが、近年では心不全や慢性腎臓病の進行を抑制する効果も確認され、これらの疾患の治療にも使用されています。糖質制限を行わなくても糖の排出を促すため、食事を大きく変えずにカロリーを調整したい方や、血糖コントロールを改善しながら体重を減らしたい方に適しています。
ただし、脱水や低血糖、尿路感染症のリスクがあるため、適切な水分摂取を心がける必要があります。当院では、患者様の体調や生活習慣を考慮しながら、安全に使用できるようサポートいたします。
フォシーガの特徴
糖の排出
1日約85gのブドウ糖(約340キロカロリー)を尿と一緒に排出します。
脂肪の燃焼促進
体にためている脂肪の利用を亢進する作用があります。
糖を減らすことで、エネルギー源として脂肪を利用しやすくします。
主な副作用
- 低血糖症状
- 脱水、頻尿、口渇、便秘
- 膀胱炎などの尿路感染症
- 膣カンジダなどの性器感染症
- ケトアシドーシス
※服用中は過度な糖質制限を避け、健康診断の1週間前には休薬が必要です。
リベルサス
(経口GLP-1受容体作動薬)
リベルサスは、唯一の経口GLP-1受容体作動薬であり、注射を必要とせず、手軽に服用できるのが特徴です。
食欲抑制や血糖コントロールの効果が期待され、糖尿病治療だけでなく、体重管理を目的としたメディカルダイエットにも使用されます。
リベルサスの用量
3mg、7mg、14mgの3種類があり、まずは3mgから開始し、体の反応や副作用の有無を確認しながら、必要に応じて段階的に増量していきます。副作用として、吐き気や胃の不快感が見られることがありますが、徐々に慣れる場合が多いです。適切な服用を続けることで、無理なく体重管理が可能になります。
リベルサスの服用方法
1日1回、起床時に1錠を内服します。服用後は、少なくとも30分間は飲食を控え、水以外の液体(コーヒーやジュースなど)も避ける必要があります。これにより、薬の吸収率を最大限に高めることができます。
注意点
空腹時に服用
リベルサスは、効果を最大限に引き出すため、起床後すぐの空腹時に服用します。
コップ半分の水(120mL)で内服
必ず120mL程度の水で服用し、それ以外の飲み物(コーヒーやジュースなど)は避けてください。
服用後30分間は絶飲食・他の薬の服用も不可
服用後は、少なくとも30分間は飲食を控え、他の薬も内服しないようにしてください。
1回の服用は1錠ずつ
それぞれの剤型は、必ず1回につき1錠ずつ服用し、まとめて飲まないように注意してください。
マンジャロ
(注射GIP/GLP-1受容体作動薬)
マンジャロは、週1回の投与で効果を発揮するGIP/GLP-1受容体作動薬です。従来のGLP-1受容体作動薬に加え、もう一つのインクレチンであるGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)を配合することで、より強力な血糖コントロールと体重減少作用が期待できます。
マンジャロの特徴
GLP-1は食欲を抑え、胃の動きを緩やかにすることで食事量を減らし、満腹感を持続させる働きがあります。一方、GIPは脂肪の燃焼を促進し、エネルギー消費を高める効果があるとされています。これら2つのホルモンを同時に作用させることで、より効果的に体重を減らすことが可能となりました。
マンジャロの用量
マンジャロには 2.5mg、5mg、7.5mg、10mg の容量がありますが、当院では 2.5mg~7.5mg を使用します。
マンジャロの
投与スケジュール
最初に 2.5mgを週1回、4週間投与し、副作用(吐き気・胃の不快感など)がないか確認します。その後、問題がなければ 5mgを週1回 に増量し、継続します。さらに効果が不十分な場合は 7.5mgまで増量 可能です。
注意点
用量の調整は、患者様の体調や体重減少の進行具合を考慮しながら行います。自己注射の方法についても、医師やスタッフが丁寧に指導し、安全に使用できるようサポートいたします。
メディカルダイエットの流れ
1測定
身長・体重を測定し、現在のBMIを測ります。
2医師の診察
BMIが基準を満たしている方は医師の診察をうけていただきます。お薬の説明、費用の説明を行います。
3血液検査
血液検査を行い、処方可能かどうか判断します。15~30分程度かかります。
貧血・肝機能・腎機能・脂質・耐糖能
(1か月以内のデータをお持ちの方は省略可能です)
4薬の処方
お薬の処方を行います。
5お会計
お会計に進みます。
治療を受けられない方
-
20歳未満、70歳以上
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BMIが20未満(マンジャロはBMI23未満)
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糖尿病の方
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過去にケトアシドーシスや糖尿病性昏睡の歴のある方
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胆石症のある方
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使用薬剤にアレルギーのある方
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妊娠中・授乳中の方
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免疫抑制剤・経口ステロイドを使用中の方
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基礎疾患の病態が不安定の方
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精神疾患の病態が不安定の方
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摂食障害のある方
メディカルダイエットの費用
診察料
初診料 | 4,400円 (保険診療と併用はできません) |
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院内血液検査 | 5,500円 (判断料含む) |
再診料 |
(処方あり) 再診料2200円 |
薬剤
フォシーガ
5mg(30錠) | 7,700円 |
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リベルサス
3mg(30錠) | 9,900円 |
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7mg(30錠) | 22,000円 |
14mg(30錠) | 33,000円 |
マンジャロ
2.5mg |
2本 9,900円 |
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4本 19,800円 |
|
5mg |
4本 33,000円 |
7.5mg |
4本 55,000円 |