HOME > 炎症性腸疾患(IBD)
強い腹痛がよく起きる
1日に5回以上下痢をする
下痢が長い間続いている
血便が出た
便に白い粘膜が絡んでいる
排便後の便器が血で赤かった
炎症性腸疾患とは厚労省がしている難病であり、免疫異常によって腸管内に炎症が起こる疾患です。炎症性腸疾には、特に発症頻度が高いものとして<潰瘍性大腸炎>と<クローン病>があります。
大腸内で炎症が起こる疾患であり、若年層に多く発症する傾向があります。
症状としては、下記が挙げられます。
潰瘍性大腸炎による炎症が重症化した場合には、肛門から大量出血が起こることもあります。「狭窄(腸管内が狭くなる)」や、「穿孔(腸管壁に穴が開く)」を引き起こし、非常に強い腹痛が伴うこともあります。
クローン病も潰瘍性大腸と同様、若年層に多く見られる疾患ですが、潰瘍性大腸炎は大腸内で炎症が起こるのに対し、クローン病は消化管のほぼ全域で炎症を引き起こす可能性があります。
症状としては、下記が挙げられます。
潰瘍性大腸炎と非常によく似た症状が現れるため、症状から判別をすることは困難です。重症化した際にも潰瘍性大腸炎と同様に、「狭窄(腸管内が狭くなる)」や、「穿孔(腸管壁に穴が開く)」を引き起こし、非常に強い腹痛が伴うこともあります。
どちらも難病として厚労省から指定されている疾患であるため、専門医よる治療が必ず必要となります。
上記の症状に心当たりがある方は、早急に医療機関を受診して内視鏡検査を受けましょう。
炎症性腸疾患は、その原因がはっきりと分かっていない疾患ですが、現在考えられるものとしては免疫機構の異常が有力な説となっています。また、遺伝的な要因も原因の一つとしてあるのではないかと推察されています。
炎症性腸疾患の検査では、正確に判断を行うためには大腸内視鏡検査が必須となり、最も効果的な検査方法です。内視鏡を使用して腸管内を直接観察することで、引き起こされている炎症の程度や範囲を正確に把握することができます。
炎症性腸疾患は難病指定をされている、完治が困難な疾患です。
そのため、炎症性腸疾患を治すというよりは、症状を抑えつつ、再発をしないように治療を継続していきます。
具体的な治療方法としては、炎症を抑えるための薬物療法や、症状が悪化しないための栄養療法を行います。
それでも症状が治まらずコントロールが困難な場合には、外科的治療により大腸を摘出します。
繰り返しになりますが、炎症性腸疾患は治療が難しい難病であり、その症状も非常に強い苦痛を伴う疾患です。
病態や症状が軽いうちに検査を行い、早期に治療に取り掛かって症状をコントロールすることが肝要です。「炎症性腸疾患かもしれない、、、」と、少しでも不安な症状がある方は、まずは一度当院にてご相談下さい。